| 最終更新日: 02/12/2017

[別名で保存]でファイルサイズを小さくする 

 InDesignを使っているとき、無意識で[Ctrl]+[S]キーを押して保存していませんか?

 じつは私も、[Ctrl]+[S]キーで上書き保存を繰り返していました。ところが、あるときからファイルが異様に重くなって、InDesignの挙動不審が増えてしまいました。念のため、[別名で保存]を選んでファイルを保存し直しました。

 できた2つのファイルを見て、ビックリ。ここまで違っていたとは……。

別名保存でサイズダウン

 このファイルは2つとも[まったく同じファイル]です。別の名で保存し直しただけです。ところが、上書き保存を繰り返したものは64.1MB。別名で保存し直したものは一気に26.6MBまでサイズダウンしています。容量が減るだろうと思ってはいましたが、ここまで過激にサイズダウンするとは……。
 念のため、別のファイルも同じように[別名で保存]し直してみました。上書き保存を繰り返していたものは64.1MB。別名で保存し直したものは34MBまでサイズダウンしています……。

 

 [上書き保存]を繰り返すと途中経過の情報も保存されて、その情報の分、全体的なファイルサイズが大きくなってしまいます。[別名で保存]を選択すると、途中経過情報を消去してくれます。このおかげで、簡単にサイズダウンができるのですね。

 [別名で保存]を選択することでファイルサイズが小さくできるのは、他のアプリケーションのファイルでも同様です。しかし、InDesignは特にこの傾向が強いようです。途中でクラッシュしたファイルを遜色なく復活させるために、何十回もの[取り消し][やり直し]の機能に備えるために、かなり余分に情報を書き込んでいるようです。
 ときどきInDesignに、「その古い情報はもう覚えていなくていいよ」という意味合いも込めて、[別名で保存]を選択してリフレッシュしてあげるとよさそうです。

 [別名で保存]は簡単にサイズダウンできる便利な方法ですが、1つ難点もあります。別バージョンの複数ファイルが出来上がってしまうので、きちんと管理していないと、古いデータのほうを編集してしまう可能性が濃厚なのです。特に、お手軽に[ファイル]メニューの[最近使用したファイルを開く]からファイルを選択していると、このミスを起こしがちです。
 ファイルを開くときの方法もルール化して、バージョンの新旧がわかるようなファイル名を工夫することで、このミスも回避したいものですね。

(10/15/2011:Yoko Motegi)